最終更新日 2018年7月17日
好調を示すデータに関心が集まりドル強気
Nasdaqは7月10日、前半を終えた火曜日の通貨市場をロンドンから伝えた。
貿易紛争が未だに経済成長を損なっていないらしいことに勢いを得て、投資家はリスクの高い資産を購入し、月曜日の市場は全般的なドル高になった。ドルは対日本円でここ6カ月の最高水準近くで取引され、111.35円となった。
月曜日に93.711まで落ち込んだドルインデックス(DXY)は0.3%上昇、94.374となった。
第2四半期の決算報告の時期が始まり、投資家は米中間の貿易紛争の深刻化を忘れ、好調なデータに注目、ドルとユーロが上昇した。7月の市場は慎重に始まったにもかかわらず、ドルが最も優勢な通貨の一つに留まっている。
各国の中央銀行が金融引き締めを控えている中、米連邦準備理事会(FRB)は今年あと2回の利上げを行うことが見込まれている。木曜日に発表される米消費者物価指数が予想を上回れば、ドルがさらに上昇する可能性もある。
政治的な混乱への懸念で一時ポンド安
ポンドは英国が深刻な政治的混乱に突入するとの懸念で、月曜日に1.32ドル以下に転落した。その後やや持ち直したが、GDPデータが期待を超えず米ドル高値に圧迫され伸び悩んでいる。
保守派議員によると、ブレグジット担当相二人の辞任で閣僚の団結の弱さを露呈したが、メイ首相の地位はおそらくまだ安全だろうという。
ポンドは月曜日に対ユーロで89.025ペンスまで下降、ここ4カ月の最安値となったが、88.28ペンスまで回復した。
(画像はpixabay.comより)
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