最終更新日 2018年7月8日
「年初の景気低迷は悪天候が要因で、一時的なもの」
英の中央銀行であるイングランド銀行のカーニー総裁は7月5日、第1四半期の時点で英経済が低調であった要因として悪天候に悩まされたことをあげ、経済情勢によるものではないとの見方を示した。
英ポンドに関するニュースメディアのポンドスターリングライブが報じた。
英経済の低迷が一時的なものであった根拠として同総裁は、第1四半期以降、個人消費が回復傾向であることをあげた。また、英国内の労働市場は依然として堅調であることにも言及した。
そのほか、同総裁は今後、物価の上昇が予測されるとの見解を示した。物価が上昇する要因として同総裁は、原油価格上昇を背景としたエネルギー価格の上昇をあげた。
同総裁が、堅調な英経済とインフレ圧力について言及したことにより、市場では、8月にも利上げが実施されるとの見方が強まっている。
カーニー総裁の発言を受け、ポンドはドルに対して上昇
同総裁の発言を受け、5日の時点ではポンドはドルに対して0.13%上昇し、1ポンド=1.3245ドルで取引された。一方、ポンドはユーロに対して0.10%下落し、1ポンド=1.1333ユーロの値をつけた。
ポンドは、日本円、スイスフラン、カナダドルに対して上昇したが、ポンドの上昇幅は他の先進国通貨と比較すると低く抑えられた形だ。
(画像はPound Starling Liveより)
▼外部リンク
Pound Starling Live
https://www.poundsterlinglive.com/