ドイツ、欧州連合改革ビジョンで通貨統合の強化を

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最終更新日 2018年6月5日

ドイツ、欧州改革に乗り出す

6月3日THE WALL STREET JOURNALは、ドイツのメルケル首相が欧州改革へのビジョンを打ち出したと報じている。国防の統合と共通投資基金の建設が含まれており、欧州連合首脳会談で発表される予定だ。

気になるフランスとのビジョンの違い

彼女の政策は、欧州圏内の経済的な救済措置として、5000億ユーロを欧州通貨基金(EMF)に転換し、加盟国の債務、経済回復状況を評価した上での短期融資を行うというものだ。欧州圏の投資予算に段階的な導入をしたと示している。

これに対しフランスのマクロン大統領は、首相の改革を支持するとしながらも、欧州連合各国の負債の分散措置を求めており、次に起こり得る経済ショックに備えて欧州主要国の経済負担を回避したい意向だ。

彼女の提案には欧州共通の投資ファンドの構築が含まれており、年間予算はブロックチェーン技術に活用する意向であるが、発電所設置で2000億ユーロを想定しているマクロン大統領の提案と大きな違いがある。

欧州共通の防衛システムを

メルケル首相は、欧州首脳会談に先立ち指導者が通貨統合を強化する計画への同意を望んでいるが、欧州ルールや構造の根本的な改革が必要だという意見もある。

首相はまた、欧州第3経済国であるイタリアの政治体制と混乱は移民問題にあるとし、欧州国境警備と亡命者庇護政策に関する共通のシステムを確立するべきだと述べている。

(画像は写真ACより)

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THE WALL STREET JOURNAL
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