米ドル続伸でユーロが今年の最安値を更新

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最終更新日 2018年5月12日

米大統領の核合意脱退発表で米ドル続伸

Nasdaqは5月9日、イラン核合意からの米国脱退の発表を受けた、外国為替市場の反応を取り上げた。

トランプ大統領は5月8日、イランを巡る国際的な核合意から米国を離脱させた。この動きは欧州の同盟国を動揺させ、中東紛争の危険性および世界の石油供給における不確実性をエスカレートさせた。決定への反応は原油市場の高騰で最も顕著に感じられた。

ユーロは対ドルで0.3%下降、2018年に入ってから1.4%安値となった。5月は月間で2%下降している。3週間続いた米ドルの上昇は今年初期の安値を挽回し、勢いの衰えも見られない。

米国の経済はサイクルの好位置にある

トランプ大統領の発表に先立って、米ドルを「安全な通貨」だとする声もあったが、発表の後、スイスフランは対ドルで0.2%下降、日本円は0.5%後退した。

アナリストによると米ドルの値動きは、「安全な通貨」としての評価による可能性もあるが、全体的に見て米国が経済サイクルの好位置にあるためだという。

トランプ政権下の政府が巨大な景気刺激策を行う中で米国債利回りがジリジリと上昇し、連邦準備制度理事会がインフレ制御のために金融引き締めを行うことへの期待が高まっている。

これに対してユーロ圏では経済データが軟調で、金利引き上げへの期待感が後退した。欧州中央銀行による0.1%の引き上げは2019年の中頃になるとの予想が優勢だ。

(画像はmaxpixelより)

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