ユーロは政治情勢を踏まえてリスク回避に

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最終更新日 2018年2月27日

ドル安ユーロ高でも、欧州市場の取り引きは静か

Nasdaqは2月26日、米国債利回りの下降でドル安ユーロ高の展開になりながら、取り引きが比較的穏やかに明けた為替市場の様相を伝えた。

ユーロはドル安を背景に欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを行う見通しで、今年高値を推移したが、米ドルが2月16日に記録した過去3年間の最低値から持ち直すと、勢いを失った。政治的なリスクのために、投資家が慎重になっているためだという。

今週日曜日にはイタリアで総選挙が行われ、ヨーロッパ最大の経済大国ドイツでは、メルケル首相の政権4期目の礎となる大連立連立政権が成立しそうである。

株式市場はリスクを歓迎、為替市場はリスク回避へ

株式市場が堅調に新しい週を迎えてリスク歓迎の傾向を強く示していることに較べ、為替市場では投資家が大きなリスクへの露出を抑制する動きが見られた。

週ごとの先物契約のデータでは依然ユーロ買いが優勢だが、3週間連続でその差が狭まっている。オプション契約でもユーロ安値に対するヘッジが活発になっているが、昨年のフランス大統領選挙の前ほどではないという。

米国10年債の利回りはアジア市場では2.858%となり、水曜日に記録した過去4年で最高の2.957%からの緩やかな下降が続いている。

米ドルは日本円に対して下降、106.65円につけた。

(画像はpixabay.comより)

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