最終更新日 2018年2月15日
EU離脱決定によるポンド安が、インフレ要因に
英政府統計局は2月13日、英の1月の消費者物価指数が前年同月比で3.0%上昇したと発表した。市場では2.9%の上昇と予測していたことから、市場予測を若干上回った形だ。
同指数はこの数ヶ月、3%前後の伸び率が続く状況だ。昨年11月の上昇率は3.1%、昨年12月の上昇率は3.0%で、同指数の上昇率は6年ぶりの高水準だ。
1月は、工業製品に緩やかな値上がりが見られたが、食料品は値下がり傾向となった。
英でインフレ傾向が続いている要因としては、2016年のEU離脱決定があげられる。それに伴いポンド安の傾向が続き、輸入品の価格は上昇傾向となっている。
エコノミストによると、最近の原油価格の下落もあり、今年はインフレが緩和していくとの見解を示している。
英消費者物価指数発表により、ポンドが買われる展開
英の消費者物価指数が予想よりも高かったこともあり、ポンドが買われる展開となった。
同指数が発表される前は、1ポンド=1.3886ドルで取引されていたが、同指数の発表後は、1ポンド=1.3924ドルにまで上昇した。
英国時間2月13日16時50分の時点では、1ポンド=1.3892ドルで取引されたが、ポンドはドルに対し、1日で0.4%上昇し、この3ヶ月で6%を超える上昇となっている。
(画像はBBC NEWSより)
▼外部リンク
BBC NEWS
http://www.bbc.com/news/business-43043021
REUTERS
https://www.reuters.com/