最終更新日 2018年2月15日
Nano流出、ハッカーによる被害か
Tech Crunchは2月13日、イタリアの仮想通貨取引所・BitGrailの通貨「Nano」の流出が発生したと報道。日本に続き今年2件目の暗号侵害だが、事態の不明確さに投資家たちが疑いの目をかけている。
被害総額は1億7,000万米ドル
ハッカーによる盗難があったとして、BitGrailはコインの入出などすべてのシステムを停止したと発表。被害額は1,700万Nano(XRB)で、流出直前価格およそ1,287米ドルから換算すると、1億7,000万ドルに及ぶとしている。
現在取引は停止、告発により警察が捜査中だ。だがNanoチームはプロトコルなどに問題はないとしながらも、説明は不明確だ。ユーザーに対し100%の払い戻しは不可能であるとだけツイッターで通知され、対応の姿勢も見られない。
CEOへの疑いの声も
この対応に投資家たちの怒りや疑問の声は多い。あるユーザーは、この流出により140万ドルの損出を被っている。
実は、昨年11月下旬の時点でのNano価格はわずか20セント。12月以降価格が高騰し、ユーザーがNanoを撤退するために引き出そうとすると1日10ビットコインの制限があったと説明。
そして引き出し制限は時間の経過とともに1日1ビットコインにまで制限され、最終的にはサポートチケットが応じなくなったという。
国際規制当局も説明を求めているが、セキュリティの実装が確実でない小規模取引所では、ハックを主張して消滅するケースも少なくないとの懸念も指摘されている。
(画像は写真ACより)
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