最終更新日 2018年2月10日
株式市場の売りは一段落でボラティリティ緩和か
Reutersは2月7日、先日から続いた世界的な株式市場の急落が通貨市場に与えた影響をまとめた。
急落が通貨市場に与えた影響は控えめで、伝統的に安全な通貨と目される円やスイスフランの上昇はわずかだった。
アナリストの大半は、今週起こった株式市場における大量の売りが市場のボラティリティを緩和させ、一段落したと信じている。しかし長期的にはグローバルな金融引き締めが予想され、株式市場は引き続き厳しい状況にある。
市場では円がまだ過小評価されているとの見方が有力で、ドルは週初めの上昇分を失い、水曜日には円に対して0.5%下降した。円はいずれユーロのように、適正な価格に上昇するとみられている。
長期債券の利回りが株式市場での売りの引き金に
米国の長期債券の利率が高騰し過去4年で最高値に達したことが、株式市場における大量の売りを誘発した一因であると考えられる。現在の利率はピーク時よりは下がったが、依然として高水準を保っている。
今後の米国債オークションの動き次第で、株式市場が再び売りの圧力を受ける可能性もある。
米ドルインデックス(DXY)は火曜日の晩に直近2週間で最高の90.034に達したが、89.61まで戻した。豪ドルはリスク許容度の低下で売られ0.3%下降、スイスフランは今週1%の3分の1のみ、米ドルに対して上昇した。
(画像はcommons.wikimedia.orgより)
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Reuters 記事原文
https://www.reuters.com/