最終更新日 2018年7月5日
オフショア人民元の下落は14日連続
7月3日、人民元は1ドル=6.70元に下落した。人民元は昨年8月以来の水準となる。香港の日刊英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。
香港で取引されるオフショア人民元は7月3日午前の時点で、1ドル=6.7320元で取引され、14日連続の下落となった。6月13日の時点から比較すると、オフショア人民元は5.4%下落した。
また、中国本土で取引されるオンショア人民元は1ドル=6.7168元で取引された。
中国の中央銀行である中国人民銀行は7月3日、米ドルに対する人民元の売買の基準値を前日比で0.0340元引き下げ、1ドル=6.6497元に設定した。
人民元は、当面1ドル=6.70元前後を推移か
香港のEddid Securities and Futuresのチーフストラテジストによると、中国人民銀行による人民元の切り下げは、米との貿易戦争に備えるためとの見解を示した。
また、同ストラテジストは、トランプ米大統領が貿易戦争において強気の姿勢を示していることから、当面、人民元は1ドル=6.70ドル前後で推移するとの見方を示した。
しかしながら、同ストラテジストは、中国が2015年8月に人民元の急落を経験していることもあり、人民元のさらなる下落は起こりにくいであろうと予測した。
(画像はSouth China Morning Postより)
▼外部リンク
South China Morning Post
http://www.scmp.com/