高まる世界貿易紛争・中国は通貨を弱める方が得策?

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最終更新日 2018年6月30日

米国に対抗する中国

THE BUSINESS TIMESは6月26日、米国との貿易紛争の高まりに対する対応を報じている。中国は膨大な米国債を売却するのではなく、通貨を弱める方が賢明だとしている。

元は米ドルに対して2.34%下落

ゴールドマン・サックス証券のストラテジストが行ったシミュレーションによると、中国は米国との貿易紛争の高まりに対し、膨大な米国債を売却するのではなく、逆に通貨を弱める方が得策だとしている。

海外で取引された中国通貨は、火曜日に米ドルに対し6ヶ月ぶりの低水準を記録。今月米ドルに対し2.34%の下落を示し、2015年8月に2%であったときの衝撃を上回る形となった。

成長率を上げるには?

中国現地のエコノミストは、通貨建てで5%減価償却することによって、0.4%の成長率につながると予測している。

これは、米国債務1兆8,000億ドルを引き下げるよりもはるかに受け入れやすいものであり、米国の財務状況が0.1%引き締められるため、中国と同じように米国と貿易紛争で対抗しているカナダやメキシコなど、関係諸国の経済に波及をもたらすとしている。

中国財務省が米国の資産を売っても買いが少ないことを考えると、元の通貨を弱めるほうが中国にとって有利になることを示唆している。

(画像は写真ACより)

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