最終更新日 2018年6月21日
ユーロ、ドルに対して安値
ロイターは6月18日、米国と中国の貿易戦争などの影響を示したユーロの落ち込みについて報じている。1ユーロ1.1543米ドルとなっている。
激化する世界の情勢が影響か
欧州中央銀行(ECB)が2019年の夏までに底値を維持すると発表してから、先週はここ1ヶ月で最大の落ち込みを見せた。月曜日一時安定したものの、1日で0.1%落ち込み1ユーロ1.1621米ドル、最終取引は1ユーロ1.1543米ドルとなった。
これは激化する貿易戦争、ドイツの連立政権、ユーロ単一通貨への重視などが影響している。
金曜日に米国が中国製品へ500億米ドルの関税を制定すると発表。これは2大貿易国紛争の拡大をあおり、中国でも大豆と自動車、海産物など659件の米国製品に25%の関税を課すと述べている。
ユーロへの懸念
貿易紛争に巻き込まれている特定のアジア通貨以外の反応は限定されていたが、米国大統領が自動車の関税を表明したことによる広範囲な貿易紛争が起こるのでは、という懸念が投資家たちにはある。ドイツ連邦議会の緊張もユーロを圧迫した。
ユーロはECBの決定次第であり、経済のイメージは変わらない。今後発表されるユーロ圏の購買管理者指数がポジティブであるかどうかが鍵だ。もし投資家たちが失望すれば、ユーロ/ドルでの売りが増えるだろうとの指摘もある。
(画像は写真ACより)
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REUTERS
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