最終更新日 2018年5月13日
地政学的なリスクの緩和で外資流入が活発化
中国の新華社は5月10日、韓国の外国為替市場が今年第1四半期に、2桁の伸びを示したことを取り上げた。
韓国銀行(BOK)の発表によると、銀行間市場における日々の平均為替取引は、今年1月から3月までで571億ドルに達し、前期との比較で14.1%増加した。2009年に集計を開始して以来、最大の数字であるという。
外資による韓国の株式および債券への投資は、2017年第4四半期に11億8000万ドル増加したことに対し、直近の四半期は100億7000万ドル増加した。特に韓国・平昌で開催された冬季オリンピックとパラリンピックが南北の緊張緩和の象徴となり、債権の購入が増加した。
北朝鮮は平昌に多数の選手や使節などを送り南北の対話を始め、4月27日には3度目の南北首脳会談が実現した。
韓国での投資に向けて外資が為替市場を利用
韓国では外国人が国内証券やヘッジに投資する際に、外貨を韓国通貨に交換することが求められている。このため外国為替市場の取引量が増加したと考えられる。
第1四半期の外国為替スポット市場は日々の平均が227億8000万ドルとなり、前期との比較で16.1%増だった。為替デリバティブの取引は343億2000万ドルで、12.8%増だった。
(画像はpixabay.comより)
▼外部リンク
Xinhua News Agency 記事原文
http://www.xinhuanet.com/english/2018-05/10/c_137169405.htm