最終更新日 2018年5月10日
マクロン仏大統領、米の核合意離脱に対して遺憾の意
米のニュース専門放送局CNBCによると、トランプ米大統領は5月8日、イラン核合意からの離脱を発表したという。
イラン核合意は、2015年にイランと欧米など6カ国の間で締結されたが、米の離脱により、イラン核合意に参加した欧州各国との外交関係に暗雲が立ちこめる可能性が懸念される。
マクロン仏大統領は、「フランスとドイツ、イギリスは、アメリカがイラン核合意から離脱することを遺憾に思う」と述べた上で、「核拡散を防止する体制は、危機的な状況にある」と懸念を示した。
米がイラン核合意から離脱することにより、米はイランに対して経済制裁を課すこととなる。なお、米財務省によると、イランとの経済制裁に関しては、90日または180日の猶予期間が与えられるという。
ムニューシン米財務長官は、トランプ大統領の決断はイランの核問題解決に向けたものであり、引き続き同盟国と連携しながら、長期的な国家安全保障の実現を目指すとの考えを示した。
米の核合意離脱により、ドル売りの展開に
米がイラン核合意からの離脱を発表したことにより、5月8日はドルが売られる展開となった。それに伴って円が買われ、ドル・円は1ドル=109円15銭から1ドル=108円81銭まで下落した。
その後はドルが買い戻される展開となり、1ドル=109円10銭前後での取引が行われた。
(画像はCNBCより)
▼外部リンク
FXSTREET
https://www.fxstreet.com/