最終更新日 2018年5月4日
チャットルームで他社トレーダーと情報交換
Bloombergは5月1日、ゴールドマン・サックスが米連邦準備制度理事会(FRB)およびニューヨーク州の規制当局と、合計1億1000ドルの罰金を払うことで合意に達したことを取り上げた。
訴状によるとゴールドマン・サックスのある外為トレーダーは、2008年から2013年までの間、チャットルームで他社のトレーダー達と不適切な情報共有を行い、自身の顧客を不利な立場に陥れたという。トレーダーは2009年に社内で注意を受けたが、その後も同社の管理システムの緩さを利用し続けたとされている。
ゴールドマン・サックスは自社の管理システムに不備があったことを認めた。連邦と州の規制当局にそれぞれ約5500万ドルの罰金を支払い、さらに内部統制とコンプライアンスを改善するための計画書を提出する予定だ。
一連の罰金刑で終結した事件から数年遅れ
複数の国際的な銀行に対する当局の追求が、はるかに巨額な罰金の支払いで終結して以来、既に数年が経っている。
2015年に連邦当局は為替レートの操作に関連して、6つの銀行のうち5行から有罪答弁を引き出し、合計5億8000万ドルの罰金を徴収している。同年ゴールドマン・サックスを含めた9行は集団訴訟を解決するために、約20億ドルを支払うことに合意した。
連邦当局はこれら銀行による高額な罰金支払いで幕を閉じた事件に関して、引き続きチャットルームで情報交換を行った容疑で3人の元トレーダーの追求を続けている。
(画像はcommons.wikimedia.orgより)
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Bloomberg 記事原文
https://www.bloomberg.com/