FOMC FF金利の誘導目標を据え置き 物価上昇率鈍化を懸念か

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最終更新日 2018年5月4日

利上げのペースは上げない方針

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、米連邦準備制度理事会(FRB)が5月2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を発表した件について報じた。

FOMCは、政策金利にあたるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50~1.75%のレンジに据え置き、利上げを見送ることを決定した。

FOMCによると、3月の消費者物価は前年同月比で2%上昇したという。また、食料とエネルギーを除いた物価上昇率を示すコアコア指数は3月、前年同月比で1.9%上昇した。

物価上昇率は、FOMCの目標値である2%に近い水準となっており、FOMCは物価上昇が堅調に推移しているとの考えを示した。しかしながら、利上げのペースは上げず、従来通りとする方針だ。

FRBのパウエル議長は先月の演説において、金利上昇のペースが遅すぎると、利上げが急激な金融政策につながり、景気拡大に冷や水を浴びせてしまう可能性について言及した一方、金利上昇のペースが速すぎると、物価上昇率が目標の2%に到達しない可能性があるとの考えを示していた。

利上げペース維持の方針を受け、米ドル指数は低下

主要通貨に対する米ドルの価値を示す米ドル指数は、5月1日に92.60を上回る水準となった。

しかしながら、FOMCがFF金利の据え置きを決定したことにより、米ドル指数は低下し、グリニッジ標準時(GMT)5月2日午後6時30分の時点では92.36をつけた。

(画像はTHE WALL STREET JOURNALより)

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