最終更新日 2018年4月26日
前月比で1.1%増加も、前年同月比で1.2%減少
全米不動産協会(NAR)は4月23日、3月の中古住宅販売件数を560万戸(季節調整済み)と発表した。
販売件数は前月より6万戸増加し、率にして1.1%増加した。中古住宅の販売件数増は2か月連続。なお、前年同月比では1.2%減少した。
中古住宅販売額の伸びが高かった地域は北東部や中西部だ。北東部では、前月比で6.3%増加し、中西部では5.7%増加した。
これらの地域では、2月は悪天候に見舞われ、販売が伸び悩んでいたものの、3月以降は天候が持ち直したこともあり、販売額が増加したとみられる。
一方、西部は前月比で3.1%減少し、南部は0.4%減少した。
中古住宅の販売件数の増加は、米国の住宅在庫を減少させる要因となっており、住宅在庫は前年同月比で7.2%減少した。それに伴い、住宅価格と住宅ローン金利は上昇の傾向がみられる。
住宅販売価格の中央値は、25万400ドル(約2700万円)となり、前年同月比で5.8%上昇した。
米国債の利回り上昇もあり、ドル買いの展開に
3月の米中古住宅販売件数が上昇したほかにも、米国債の利回りが上昇していることもあり、4月23日はドルが買われる展開となった。ドル・円は1ドル=108円台となり、23日の終値は1ドル=108円66銭となった。
今後、米10年国債の利回りが3%に達した場合、ドル・円は1ドル=110円台に達するとの見方もある。
(画像はCNBCより)
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