ブレグジット後のロンドンは金融の中心地として弱体化

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最終更新日 2018年2月19日

ブンデスバンク執行委員会のメンバーが警鐘を鳴らす

米国保険業界でニュースを配信するInsurance Journalは、ブンデスバンク(Deutsche Bundesbank、ドイツの中央銀行)執行委員会のメンバーが2月15日にフランクフルト市の大学で行った講演を取り上げた。

ヨアヒム・ヴェルメリング氏によると、来年に予定されている英国のEUからの離脱で、ロンドンの世界有数の金融拠点としての役割が弱まり、ヨーロッパの企業が受ける金融サービスの範囲が狭まり、コストの上昇が予想される。銀行が一斉に大陸に移動する保証はない。

ブレグジット後のヨーロッパ金融界におけるロンドンの役割を見通すことは、政策立案者や銀行幹部にとってますます重要度を増している。外国為替市場におけるユーロの取り引きの約43%がロンドンで処理され、ユーロ建ての金利デリバティブの取り引きではロンドンが70%を占めている。

英国のEU離脱は欧州の金融市場に悪影響を

ヴェルメリング氏の意見ではヨーロッパの都市としてフランクフルト、パリ、アムステルダムなどが候補地として考えられるが、いずれもチャンピオンリーグの候補者とは言いがたいとする。

ブレグジットの恩恵を享受するのはニューヨークや、シンガポール、香港などかもしれない。

英国のEU離脱は欧州の金融市場に悪影響をもたらし、市場の効率を下げ安定性を損ね、実体経済の成長にとっても明らかに有害である、と氏は警鐘を鳴らした。

(画像はpixabay.comより)

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