最終更新日 2018年2月14日
週明けに再びユーロが浮上、米ドルの上昇にとどめ
ロンドン発のReutersは2月12日、週明けの市場で株式の反発とともにドルが守勢に回り、ユーロが再び上昇を始めたことを取り上げた。
先週のドルはユーロに対して、2016年11月以来ベストの成績を示した。投資家は様々な資産カテゴリーで猛烈な売りを展開すると同時に米ドルに期待をかけ、また不安に駆られた投資家が米国資産の安全性を求めて買いを入れたことも、ドルの勢いを助けた。
株式市場で発生した先週の売りは為替市場にも影響を及ぼし、多くのトレーダーが高利回りでリスク含みの通貨を売り、日本円とスイスフランに安全性を求めた。
しかし月曜日にはドルの上昇が終わり、ユーロが反撃に転じた。ドルインデックス(DXY)は0.2%下降し、先週の上昇分の一部が消失した。
ユーロ買いは依然優勢、市場のボラティリティは続く
為替市場で今年最も人気があるトレードの一つは、欧州中央銀行(ECB)が予想より早く金融引き締めを開始することを期待してユーロを買うことだ。
市場では依然としてユーロ買いが優勢だが、投資家は状況次第で速やかに売りに転じると思われる。今週水曜日には米国の消費者物価指数が発表され、これが今週のドルの動向を左右する決定的なデータになると予想される。
米国のインフレ懸念はこれからも続き、為替市場のボラティリティが今後さらに増加することも考えられる。
(画像はpixabay.comより)
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Reuters 記事原文
https://www.reuters.com/