最終更新日 2018年4月29日
9月まで実施予定の量的緩和政策 必要に応じて延長も
欧州中央銀行(以下、ECB)は4月26日、理事会にて政策金利をはじめとした各種の金利を据え置くことを決定した。政策金利は0.00%、限界貸出金利は0.25%、中銀預金金利は-0.40%。
金利を据え置いた背景としては、インフレ率が目標値に届いていないことがあげられる。ECBはインフレ目標を2%弱の水準に定めているものの、年内のインフレ率は1.5%前後を推移するとECBは予測している。
また、量的緩和政策は、今年9月まで毎月300億ユーロ(約3兆9600億円)の買い入れを実施するとしているが、必要であれば、量的緩和政策は9月を過ぎてからも実施される見通しだ。
政策金利維持は、ユーロの売り材料に
ECBが政策金利等の据え置きを発表したことにより、ユーロ・ドルは当初、1ユーロ=1.2180~1.2200ドル前後で推移したものの、その後は下落し、1ユーロ=1.2110ドル前後で推移した。
ECBの発表内容は、買いが入る材料とならず、むしろ、利益を確定するための売りの展開に転じたことが、ユーロの下落要因とみられる。
一方でドルは上昇し、主要通貨に対するドルの価値を示す米ドル指数は、前日比で0.37%上昇し、91.39をつけた。
(画像はInvesting.comより)
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