最終更新日 2018年1月25日
今後、さらなるランド高の予測も
南アランドは、ドルに対して上昇基調だ。今月は、1ドル=12.18ランドから12.55ランドの範囲で推移している。
ドルに対するランド高は、2015年5月以来の水準。今後は、1ドル=12ランドを下回り、さらなるランド高の展開も予測されている。
ランド高の背景としてあげられるのは、南アフリカのズマ大統領が、来年の任期を待たずに早期退任する可能性があること、また、同大統領の後任としては、ラマポーザ副大統領と見込まれるためだ。
同大統領の政権下においては、経済成長が伸び悩んだだけではなく、政治腐敗の拡大が問題化した。
与党アフリカ民族会議(ANC)は先月、党首選を実施したが、党首には同副大統領が選ばれた。それに伴い、同大統領の立ち位置がゆらぎ始めている。
副大統領の新大統領就任が決まれば、ランド高の展開か
ANCのマガシュル事務局長は1月21日、同大統領の退任に関してはまだ決定していないと発言した。ANC内に同大統領の支持者がいることを考慮した上での発言とみられる。
しかしながら、昨年12月以降、ANC内における同大統領の支持者は減少傾向だ。現政権の運営に問題があることも考慮すると、同大統領は、早期退任となる可能性がある。
仮に、同副大統領が新大統領に就任した場合、経済再生と政治腐敗からの再生を目指すと期待されることから、ランドは、各通貨に対して強くなると予想される。
(画像はTHE GLOBE AND MAILより)
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