最終更新日 2018年1月20日
アジア圏の債権利回り
THE BUSINESS TIMESは1月19日、アジア圏の現地通貨建て債券利回りが上昇していると報道。厳しい金融政策措置にも勢いは止まらないという。
注目のマレーシア、韓国、フィリピン
世界的な経済成長と米連邦準備理事会(FEB)が金利正常化を図る中、マレーシア、韓国、フィリピンは今年金融政策を厳格化する見通し。アジアの多くの中央銀行は、インフレが上昇すれば容易な金融政策に移行することができるからだ。
アジア通貨のブルームバーグ バークレイズ指数は、金利引き下げと通貨上昇を背景に13%上昇。7年ぶりに最高を記録した。11月に韓国銀行が金利を引き上げたときも、その伸びを止めることはなかった。
シンガポールの投資サービス会社・State Street Global Advisorsは、金融政策が多少の圧力をかけるものの、十分な戦略になり得ると回答している。
中国の10年債権利回りは4%
アジア地域では輸出主導型経済が恩恵を受けるとの見通しから、金利は今年初めに2015年7月以来の最高水準に達した。
米ドルに対しマレーシアリンギットが2.7%、タイバーツが2.2%、インドネシアルピアが1.8%となっている。新興市場への投資の流入は、1月12日で177億米ドルとなった。
一方中国の10年債権利回りは4%近く。1元あたり6.5米ドルであることからかなり魅力的だ。実際、アジア市場の中で中国の債権利回りはマレーシアよりも高くなっている。
(画像は写真ACより)
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