最終更新日 2018年1月19日
利上げの背景は、カナダの雇用回復と堅実なインフレ
カナダの中央銀行であるカナダ銀行(以下、カナダ中銀)は1月17日、政策金利を0.25%引き上げ、1.25%とした。
カナダ中銀は、昨年7月と9月にも利上げを実施し、この7ヶ月で3回利上げを実施した。
カナダ中銀が政策金利を利上げした背景としては、国内の失業率が低下傾向にあることと、堅調な物価の上昇があげられる。
しかしながら、カナダ中銀のポロズ総裁は今回の利上げについて慎重な構えを見せていた。その理由は、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉に関することだ。
仮に米国がNAFTAから離脱した場合、カナダの景気改善に水を差すことが予想される。カナダ中銀は、NAFTAの今後の動向が不透明であるとして、今後の利上げについては慎重な姿勢だ。
カナダ五大銀行 プライムレートを0.25%引き上げ
カナダ五大銀行であるトロント・ドミニオン銀行、モントリオール銀行、カナダロイヤル銀行、カナダ帝国商業銀行、ノバスコシア銀行は、政策金利の引き上げに伴い、プライムレートを3.2%から3.45%へと引き上げた。
プライムレートの上昇により、今後は中小企業向けローンやクレジットカードローンの金利が上昇する可能性がある。
(画像はREUTERSより)
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