最終更新日 2018年7月13日
市場では、今後1バレル=64ドルに下落するとの見方も
7月11日の原油価格は前日比で大幅に下落した。原油価格の急落は約1年ぶりのこととなる。米のニュース専門放送局CNBCが報じた。
同日の北海ブレント原油先物は、前日比6.9%下落して1バレル=73.40ドルとなり、2016年2月以来の安値をつけた。
また、WIT原油先物は前日比5%下落して1バレル=70.38ドルとなり、2017年6月以来の安値となった。
米・ニューヨークに本社を置く商品先物取引業者の「アゲイン・キャピタル」によると、WIT原油先物が70ドルを下回った場合、価格はさらに下落し、1バレル=64ドルにまで下落する可能性があるとの見解を示した。
米中貿易戦争の懸念で、原油需要低迷との見方が広がる
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計によると、原油在庫は前週比で約1260万バレル減少した。
原油在庫の減少は価格の上昇要因となるが、それにもかかわらず原油価格が急落した要因としては、米中間の貿易戦争の悪化によって、世界的な景気の低迷が懸念され、原油需要が伸び悩むとの見方が広がったためだ。
そのほか、リビアで停止していた原油生産と原油を輸出する港の操業が再開したニュースや、サウジアラビアが6月の産油量の増加について報告したことも、原油価格を押し下げた。
(画像はCNBCより)
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