貿易摩擦による中国通貨の下落、売りに悩む新興市場

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最終更新日 2018年7月14日

中国株式の下落による影響

Moneywebは7月11日、米中両国が互いの関税に340億米ドルを課した直後、水曜日には中国の株価暴落、元の通貨弱体、物価の下落をあおり、それが新興市場に影響をもたらしていると報道している。

関税措置による中国経済の打撃

米国金融サービスプロバイダーMSCIの新興市場株のベンチマークは、3日連続で0.9%の落ち込み、中国株式は上海総合指数と優良株のCSI300指数が1.8%低下で急落した。

2000億米ドルの輸入製品に対する新たな10%の課税は、すでに経済成長が減速している中国に打撃を与え、これが他の新興市場に悪影響をもたらす可能性があると投資家たちはみている。

実際に2日間の内外取引では元が0.5%悪化し、新興市場の緊張はエスカレートしている。

新興市場の状況

また銅市場価格が1年ぶりに下落、亜鉛価格も13ヶ月ぶりに下落したことなどを受け、ほかの通貨も売りの圧力を受けている。南アフリカは米ドルに対して約1%弱、ロシアのルーブルも0.6%の落ち込みだ。

トルコでは現大統領が自身の息子を財務長官に任命したあと、トルコ資産は圧力を受けていた。トルコリラは0.7%の減少で、経常赤字データによる不安は予想以上だ。

スイスの大手民間銀行UBPのストラテジスト・チョウ氏によると、トルコは外貨が必要だが、金融政策への不正等な介入によって持続不可能な状況に陥っていると話している。

(画像は写真ACより)

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