最終更新日 2018年3月9日
賃金の上昇は、人手不足が背景に
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月7日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。
ベージュブックとは、全米12の地区連銀の情報をもとに、米国内の経済状況についてまとめたものだ。今回は、2月26日までの情報がベースとなっている。
FRBは、物価上昇と賃金上昇が緩やかに続いているとの見解を示した。
物価の上昇に関しては、全米のすべての地区において見られるが、特に顕著なことは、全米12地区のうち4地区において、鉄鋼の価格が著しく上昇していることだ。
また、賃金上昇の背景としては、労働市場において人手不足の状況が続いていることをあげた。複数の地区においては、多くの産業において人手不足が深刻化している状況だ。
FRBは、物価上昇と労働市場における人手不足の状況を改善するためにも、徐々に利上げを実施する必要があるとの見解を示している。
ベージュブックの発表を受け、ドル買いの傾向に
ベージュブックの発表を受け、ドル円は、ドル買いの展開となっている。
3月7日は、1ドル=105円台での取引が行われていたが、8日に入るとドル買いが進み、1ドル=106円00銭前後で取引されている状況だ。
(画像はNasdaqより)
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