最終更新日 2018年1月26日
短期的な視点から見れば、ドルの下落は懸念不要
米のムニューチン財務長官は1月24日、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム(ダボス会議)で、ドルの下落を歓迎する意向を示した。
ドルが下落することで、保護主義政策を掲げる米にとっては、貿易の面で有利な展開となる。同財務長官はドルの下落について、短期的な視点から見れば、懸念されるものではないとの考えを示した。
ユーロや円、ポンドなど、世界の主要通貨に対するドルの価格を指数化した「ドル指数」は、89.3ポイントに低下した。ドル指数がこの水準まで低下したのは、2014年12月以来となる。
トランプ大統領は昨年4月、強すぎるドルは米経済に深刻な影響を与えるとの考えを示していたが、ここ最近、ドルは下落の傾向だ。同大統領は1月26日、ダボス会議で演説する予定だ。
世界的には、保護主義政策に対して冷ややかとの意見も
保護主義政策を掲げる米としては、ドルの下落は有利な展開であると言える。
しかしながら、市場では、長期にわたる為替相場の動向を踏まえると、世界的には保護主義政策に対して冷ややかであるとの見方もあり、今後の為替相場の動向が注目される。
(画像はREUTERSより)
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