最終更新日 2018年5月15日
財政手段創設により、経済攻撃によるショックを緩和へ
ロイター通信は5月11日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がイタリア・フィレンツェで同日に講演した件について報じた。
講演において同総裁は、ユーロ圏の各国に共通する新しい「財政手段」が必要との認識を示した。
同総裁によると、ユーロ圏のいずれかの国が経済的な攻撃を受けたとしても、新たな財政手段を確立することにより、経済的な攻撃を受けた国は、金融政策を実施する必要性が軽減されるという。
また、同総裁は、ユーロ圏の経済をより一層安定化させることによって、国家政策に対する信頼性の向上も期待されるとした。
しかしながら、同総裁は、新たな財政手段の策定は容易なものではないとの考えを示し、詳細については言及しなかった。
米の各種統計が予想を下回った影響で、ユーロ買いに
同総裁は、講演において金融政策の詳細について言及しなかったものの、ユーロ・ドルは5月11日、前日比0.30%上昇の1ユーロ=1.1958ドルで取引された。
米では、雇用統計と消費者物価指数の伸びが予想を下回ったこともあり、ドル売りの展開となったことが、ユーロの買いにつながった模様だ。
(画像は写真ACより)
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