HSBCが1億ドル以上支払うことで米司法省と合意

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最終更新日 2018年1月21日

「フロントランニング」で顧客に損害を与えた

Nasdaqは1月19日、英国を本拠地とする金融サービス会社HSBC Holdings plc(以下「HSBC」)が、米国司法省と起訴猶予に関する合意に達したことを取り上げた。

この合意は連邦地方裁判所のニューヨーク東部地区で起訴された2件の通信詐欺に関するもので、今後裁判所の審査を受けることになっている。

合意によると、顧客であった2つの銀行に対して「フロントランニング」と呼ばれる手法で損害を与えたことに関して、HSBCが刑事罰金を6310万ドル、払い戻しおよび返済で3840万ドルを支払うことで、司法省が訴追を遅延する。

顧客の情報を使って自社に利する取り引きを

HSBCが認めたところによると、2010年と2011年の別々の機会に2度、同社のFXトレーダーが顧客の数十億ドル規模のポンドを含む取り引きの情報を誤用した。

同社のトレーダーは情報の秘密保持の契約を締結した後に、情報を利用して自社とトレーダーに利する取り引きを自社勘定の口座で行った。その後、ポンド価格をつり上げる効果がある大規模な取り引きを行い、顧客に損害を与えた。

HSBCはこれまで他の被害者であるケアン・エナジー(Cairn Energy)に約800万ドルを支払って和解し、司法省もこれを全額返済と認めている。

(画像はpexels.comより)

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