最終更新日 2018年7月13日
ICCOで発行したトークン、3年後に株式に交換可能
地中海上に位置する小国、マルタに拠点を置くブロックチェーン企業の「パラジウム社」は、米の仮想通貨取引所「ビットトレックス」などと提携し、世界で初となる「イニシャル・コンバーチブル・コイン・オファリング(ICCO)」を実施するという。ビットトレックスが7月10日に発表した。
ICCOの特徴は、ICCOによって発行したトークンを株式に交換できる点だ。なお、パラジウム社が発行したパラジウム・トークンを株式に交換できるのは、トークンを発売してから3年後以降となる。
パラジウム社は、仮想通貨に関しては先進国ともいえるマルタで仮想通貨取引所を開設する計画だ。また、パラジウム・トークンの販売期間は7月25日から9月30日までで、トークンの販売により、1億5000万ユーロ(約195億円)の資金調達を計画している。
従来の金融業と仮想通貨交換業の橋渡し的役割に
パラジウム社の創業者であるPaolo Catalfamo氏は、「100人以上の雇用が期待できるICCOのプロジェクトは、従来の金融業と仮想通貨交換業との橋渡し的な役割を果たすことから、歴史に残る出来事になるだろう。」とコメントした。
また、同氏は「機関投資家らは、仮想通貨取引に関する規制が明確化されていない現状から、仮想通貨取引に対しては静観している状況だが、マルタの仮想通貨規制に準拠しているICCOを利用すれば、機関投資家らも安心して仮想通貨取引ができることだろう。」との見通しを示した。
(画像は写真ACより)
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