最終更新日 2018年7月13日
先物取引で米株式と米国債が軟化、円が上昇
Yahoo! Financeは7月11日、米国が対中国の追加関税措置を準備中であると報道された、週半ばの為替市場の様相を伝えた。
トランプ大統領が中国に対する新たな関税措置を発表したことで、米国と中国が本格的な貿易戦争に突入する懸念が増大し、金融市場にはリスク回避の兆候が見られた。
ロンドン時間の火曜日午後10時41分、9月限先物取引でS&P500指数が0.68%安、米国債10年物は0.25%上昇した。米国債の利回りは価格の逆に動くので、これは利回りの低下を示している。投資家が米ドルを「安全な通貨」として扱わない限り、この動きが米ドルに圧力をかける可能性が高い。
為替市場では、ドルが対日本円で0.16%下がって110.870円になり、投資家が安全を求めて移動していることを示している。中国の緊密な貿易相手国であるオーストラリアとニュージーランドのドルにも圧力がかかり、豪ドルは対ドルで0.43%下落、NZドルも0.19%下がった。
初の関税実施からわずか数日、追加措置発表か
7月6日、トランプ政権は中国からの輸入品340億ドル分に対し、初の追加関税を実施した。中国は直ちに同量の米国製品に対して関税で応酬し、その中には大豆や自動車も含まれている。
ブルームバーグの報道によると、大統領はさらに2000億ドル分の課税リストを準備中であり、リストは今週中に発表される可能性があるという。リストが公開されると、一般からのコメントを求め公聴会を開くなど、数週間にわたるプロセスが開始される。
(画像はpixabay.comより)
▼外部リンク
Yahoo! Finance 記事原文
https://finance.yahoo.com/