最終更新日 2018年5月18日
前月比で0.7%増、前年同期比では3.5%増
米連邦準備理事会(FRB)は5月16日、4月の米鉱工業生産指数が前月比で0.7%増加したと発表した。米のニュース専門放送局CNBCが報じた。市場予測は0.6%の増加で、市場予測を若干ながら上回った形だ。
前年同月比でみると、同指数は3.5%上昇した。
製造業は前月比で0.5%の上昇となった。また、機械は前月比で2.3%の上昇となり、同指数の数値を押し上げた形となった。設備稼働率は78.0%で、前月比で0.4%上昇した。
4月は同指数が上昇したものの、同指数の今後の動向は、最新の予測によると、この数ヶ月と比較すると低い伸びにとどまるとの見方が強い。
その背景としては、トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムに高い関税を課す方針を掲げたことにより、原材料価格が上昇していることがあげられる。
しかしながら、FRBのパウエル議長は、同大統領の政策が米経済に影響を及ぼすかどうかを判断するには、時期尚早との考えを示した。
ドル高により、ユーロ・ドルは年初来安値に
4月の米鉱生産工業指数が市場予測を上回ったことから、5月16日はドルが買われる展開となった。
主要通貨に対する米ドルの価値を示す米ドル指数は同日、93.60前後をつけた。一方、ユーロ・ドルは同日、年初来安値となる1ユーロ=1.1770~1.1760ドル前後で取引された。
(画像はCNBCより)
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