最終更新日 2018年4月9日
最近下落傾向も、スイスフランは引き続き安全との認識
スイスの中央銀行であるスイス国立銀行(SNB、以下スイス中銀)のメクラー理事は4月5日、チューリッヒでのイベントにおいて、スイスフランは最近下落の傾向を見せているものの、引き続き安全な資産であると述べた。
また、スイス中銀のモーザー代理政策委員は、市場の急変によってスイスフランが再び上昇する可能性を踏まえ、上昇に対する措置を講じる準備があることについて言及した。
輸出産業が主力のスイスでは、スイスフランの上昇を抑えることが国益にかなうこともあり、スイス中銀はこの3年間、マイナス金利政策の導入及び維持、そして為替市場への介入により、スイスフランの過度な上昇を抑える経済政策をとってきた。
そのほか、同理事は仮想通貨についても触れ、仮想通貨は法定通貨に代わるものではないとの見解を示した。
スイスフラン 対ドルで下落も対ユーロ・ポンドで上昇
ここ数日は、米中貿易戦争への懸念が緩和したこともあり、ドル高の展開となっている。主要通貨に対するドルの価値を示す米ドル指数は、4月5日に90.23ポイントとなった。
その流れで、スイスフランは米ドルに対して値を下げ、5日には一時1ドル=0.9639スイスフランの値を付けた。
一方、ユーロやポンドに対しては、スイスフランが買われている状況となっている。
(画像はNasdaqより)
▼外部リンク
Nasdaq
https://www.nasdaq.com/
Reuters
https://www.reuters.com/
FXSTREET
https://www.fxstreet.com/