最終更新日 2018年2月3日
1月29日の予測と比較すると上昇
米・ジョージア州、フロリダ州などを管轄するアトランタ連邦準備銀行(以下、アトランタ連銀)は2月1日、米の第1四半期の国内総生産(GDP)の成長率について、経済予測モデル「GDPナウ」より、年率5.4%と予測した。
1月29日の時点では、GDP成長率を4.2%と予測していたが、予測値が上昇した形だ。
GDP成長率の予測値が上昇した背景としては、米国内の個人消費の伸びと、建設支出の増加があげられる。
米のGDP成長率は、2014年第3四半期に5.2%を記録したが、アトランタ連銀の予測通りとなれば、GDP成長率は3年半ぶりの水準だ。また、GDP成長率の高さは、2009年以来の高水準となる。
経済成長率の速報性が高いGDPナウ
GDPナウは、アトランタ連銀がISM製造業景況指数などの指標を元に、独自にGDPの予測数値を公表しているものだ。予測数値ではあるものの、速報性が高いことから、経済的な指標として注目されている。
FOMC声明により、3月の利上げが予測される中、ドルは主要通貨に対して強い状況だが、今後、米経済に安定感がもたらされると、ドル高の継続が予測される。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
アトランタ連邦準備銀行(プレスリリース)
https://www.frbatlanta.org/cqer/research/gdpnow