最終更新日 2025年6月26日

2025年6月25日 世界の金市場:ゴールドの昨日の動き
中東で停戦期待が高まり、安全資産需要が後退したことで金先物は2週間ぶりの安値圏へ下落した後、米金利とドルの低下を受けて反発し、約3331ドルで落ち着いた。出来高も減少し、投資心理の転換が見られた。
リスク選好復活が映す金価格の変化
地政学リスクの緩和により一時的にリスク資産が優勢となり、金はスポットで約1.4%下落し、先物も1.7%弱まで下落しました。ただしその後、ドルと長期金利が低下に転じたことから、現水準での買い支えも確認されるなど、金市場には二律背反の要素が漂っています。需給のバランスとポジション調整の影響を受けながら、投資家は短期筋の売買から落ち着いた持ち合いフェーズへ移行したようです。
価格推移と取引動向
6月24日朝のスポット価格は約3322ドル/オンスと2週間ぶりの安値、先物も3336ドルで推移しましたが、25日には約3331.80ドルへと小反発しています。取引高は前営業日から約4万件減少し、ファンドのポジション整理が進んでいる痕跡が見えてきます。
今後の金戦略:動き出す材料への注目
金価格は今後、二つの方向性が想定されます。停戦持続によりリスク選好が優勢なら、再び軟調圧力がかかり、現状の3300~3350ドルレンジでの調整が続くと思われます。一方で、米金利が高止まりあるいは予想外に上昇すれば、ドルと連動して再び3000ドル割れを試す可能性もあります。中期的には、年内の金利動向、米経済指標(インフレ・雇用・Fed発言など)と地政学情勢の再燃が最大のカギとなり、次のレンジは3200~3600ドルに広がる見込みです。また、一部最大手の調査では、需給緩和・中央銀行買いによる2025年第4四半期の3700ドル超も視野に入れる必要があります。
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