最終更新日 2018年3月2日
ポンドは過去6カ月、主要10通貨の中で最高の成績
ロンドンを本拠地とするFinancial Timesは2月26日、英国のEU脱退を決めた国民投票以来のポンドの動きを振り返った。
EU脱退が決定した投票以来、20カ月経った。為替市場におけるポンドの動きを見ると、その期間を二つに分けることができる。
最初の段階は14カ月続き、ポンドはドルに対して12%、ユーロに対して20%下落した。英国経済の不確実性が増大し、ちょっとした政治の問題や経済不調のニュースでポンドの価格が頻繁に動き、まるで新興市場の通貨のようだと言われた。
しかし過去6カ月に渡る2番目の段階で、ポンドはG10の貨幣の中で最高の成績を収め、市場を驚かせた。
英国株は低調、しかしポンドには期待を捨てていない
ポンドはドルに対して9%上昇した。全体的に軟調なドルに対する上昇は困難ではないが、ユーロ圏の経済が強化してきているにもかかわらず、対ユーロでも昨年8月から5%上昇している。
ポンドは現在、対ドルではブレグジット投票前に近いレベルで推移している。
ブレグジットは株式市場には強く影響を残しており、英国株は今年、他国企業の株式の後塵を拝している。しかし為替市場では、投資家達は最悪を予想していないようだ。少なくとも「新興市場の通貨のようだ」という言葉は聞かれなくなった。
(画像はmaxpixelより)
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Financial Times 記事原文
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