最終更新日 2022年2月24日
「強制ロスカットをされるレートはいくらになるんだろう?」
「証拠金維持率って何?」
このような疑問をお持ちではありませんか。
海外FXを始められる方やすでにトレードをおこなっている方には、強制ロスカット水準や証拠金維持率について、損をしないためにもぜひ知っていただければと思います。
今回は、「海外FXの強制ロスカット水準、証拠金維持率とは何かと、その計算方法や業者別比較」について解説させていただきます。
目次
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FXの証拠金維持率とは
強制ロスカットを理解するためには、まず証拠金維持率を理解することが必要になります。
なぜなら、証拠金維持率は強制ロスカットの基準になるからです。
証拠金維持率とは、FX業者にある自分の「口座資金に対しての純資産額の割合」のことを言います。
証拠金維持率は「証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算することができます。
有効証拠金とは
有効証拠金とは、FX業者にある自分の「口座残高に含み益を足して含み損を引いたもの」です。
有効証拠金が減ると、新たにトレードをできる量が減ったり、強制ロスカットをされるリスクが高まったりします。
要するに、有効証拠金が減るごとに、強制ロスカットが近づいてくることになるのです。
必要証拠金とは
必要証拠金とは、「ポジションを保有するために最低限必要となる資金」のことです。
FXでは少額の証拠金(資金)をもとにレバレッジを利用して、実際の資金より大きなポジションを保有することが可能です。
例えば、ドル/円10万通貨のトレードを1ドル100円の時にレバレッジ100倍でおこなう場合、「10万通貨×100円÷100倍=100,000円」となります。
つまり、ドル/円10万通貨(1,000万円分)のポジションを必要証拠金100,000円で保有することができるということです。
FXの強制ロスカット水準とは?ロスカットで何が起きる?
強制ロスカット水準とは、「保有しているポジションが強制的に決済される証拠金維持率」のことです。
強制ロスカット水準は各FX業者で異なりますが、強制ロスカットでは以下のようなことが起こります。
追証の発生を防ぐことができる
FX業者が強制ロスカットをすることで、基本的に追証(追加証拠金)の発生を防ぐことができます。
追証とは、「保有ポジションの決済をした際に、口座の残高が0円を下回った時に発生する借金」のことです。
要するに、強制ロスカットをFX業者がおこなうことで、ユーザーが借金をすることがなくなるというわけです。
ただし、海外FXの場合は追証をFX業者が補填する場合が多く、追証の発生を気にせずにトレードをおこなうことができます。
強制的な損切りになる
強制ロスカットがおこなわれると、強制的に保有ポジションが決済されてしまうため、強制的な損切りのような形になります。
なぜなら、保有ポジションが決済されることにより、含み損が損失として確定されてしまうからです。
そのため、自分が利用するFX業者については、事前に強制ロスカット水準を調べておくことが重要になります。
海外FXは国内FXと比べて強制ロスカットされにくい
海外FXは国内FXと比べて、強制ロスカットされにくい傾向があります。
なぜかと言うと、海外FXは強制ロスカット水準が20%以下の業者が多いのに対して、国内FXは100%から50%以下の業者が多いからです。
さらに、最大レバレッジが高いほど必要証拠金が少なくなるため、強制ロスカットされにくく、最大レバレッジが高い海外FXは、金融庁によって最大レバレッジが25倍に規制されている国内FXと比べて非常に有利になります。
そのため、資金や保有ポジションなどの条件が同じであれば、海外FXの方が強制ロスカットされにくい環境になっています。
FX業者の強制ロスカットを避ける方法3選
FX業者の強制ロスカットを避けて、損失の確定を防ぐ方法は主に3つあります。
1.マージンコールを活用する
2.証拠金維持率を300%以上にしておく
3.レバレッジを低めにする
マージンコールを活用する
FX業者の強制ロスカットを避けるには、マージンコールを活用することがおすすめです。
FXのマージンコールとは、「損失が発生し、証拠金維持率が一定の水準を下回る場合、FX業者が証拠金の追加やポジションの決済を求めること」です。
マージンコールの通知メールが届いたら、口座への入金やポジションの一部決済をおこない、強制ロスカットを防ぎましょう。
ただし、マージンコールのないFX業者もあるため、自分で証拠金維持率に注意を払う必要があるケースもあります。
証拠金維持率を300%以上にしておく
証拠金維持率を300%以上にしておくと、多少の為替レートの変動では強制ロスカットをされなくて済みます。
というのも、証拠金維持率が高ければ高いほど含み損に耐えることができるからです。
ただし、強制ロスカット水準は各FX業者で異なるため、最初は小さなロットでトレードをおこない、証拠金維持率が減る感覚をつかむとよいでしょう。
レバレッジを低めにする
レバレッジを低めにすることも、強制ロスカットを避ける方法の一つです。
なぜなら、レバレッジを低めにすることで、為替レートが多少動いても含み損を大きく抱えずに済むからです。
レバレッジが低ければ低いほど強制ロスカット水準に達しづらくなるため、リスクを抑えたい場合は低レバレッジでトレードをおこないましょう。
海外FX業者の強制ロスカット水準を人気の3業者で解説
この項目では、海外FX業者の強制ロスカット水準を人気の3業者で解説していきます。
1.XM
2.EXNESS
3.TradeView
以下で順番に解説させていただきます。
XMの強制ロスカット水準
XMの強制ロスカット水準は、「証拠金維持率20%以下」です。
前述した通り、証拠金維持率は「証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算することができます。
ただし、MT4またはMT5で証拠金維持率や有効証拠金を確認することもできます。
例えば、下の画像の場合は「証拠金維持率=703%」になります。
XMの場合は表示されている証拠金維持率が20%を切ると、強制ロスカットということになるのです。
XMの強制ロスカット計算方法①必要証拠金を計算する
XMの強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算してみましょう。
今回の条件は
- 最大レバレッジ888倍
- 口座残高100万円
- ドル/円が100円の時に1ロット(100,000通貨)買いエントリー
とします。
まずは、「必要証拠金」を計算してみましょう。
「必要証拠金=注文時のレート×保有通貨量÷最大レバレッジ」が計算式になるため、「100円×100,000通貨÷888倍=11,261.261・・・」で約11,261円が必要証拠金ということが分かります。
また、XMでは公式サイトに「証拠金計算機」 が用意されており、現在の為替レートで必要証拠金を自動で計算することもできます。
XMの強制ロスカット計算方法②強制ロスカット水準の有効証拠金を計算する
次に、XMの強制ロスカット水準である「証拠金維持率20%以下」になるタイミングの有効証拠金を計算してみましょう。
「有効証拠金=証拠金維持率(%)÷100×必要証拠金」が計算式になるため、「20%÷100×11,261円=2,252.2」で約2,252円が強制ロスカット水準の有効証拠金ということが分かります。
XMの強制ロスカット計算方法③強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算する
最後に、強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算してみましょう。
「許容損失額=口座残高-強制ロスカット水準の有効証拠金」が計算式になるため、「1,000,000円-2,252円=997,748」で997,748円が許容損失額ということが分かります。
また、ドル/円は1万通貨での1pipsの価値が100円であるため、10万通貨であれば1pipsの価値は10倍の1,000円になります。
そのため、997,748円をpipsに換算すると、「997,748円÷1,000円=997.748」で約997pipsです。
したがって、ドル/円のレートが100円の時にエントリーしているため、90.03円を下回ると強制ロスカットになってしまうということが分かります。
XMの強制ロスカットルール
XMでは強制ロスカットになった場合、含み損の大きいポジションから順次損切り決済がおこなわれ、証拠金維持率が20%以上になった時点で強制ロスカットは終了されます。
また、ボーナスが有効証拠金としてカウントされるため、ボーナスを受け取ることにより口座の証拠金維持率を上げることができます。
EXNESSの強制ロスカット水準
EXNESSの強制ロスカット水準は、「証拠金維持率0%以下」です。
つまり、口座残高が完全に無くなるまでトレードをおこなうことが可能なのです。
また、EXNESSの日本語公式サイトでは、強制ロスカットは「ストップアウト」と呼ばれています。
前述した通り、証拠金維持率は「証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算することができます。
ただし、MT4またはMT5で証拠金維持率や有効証拠金を確認することもできます。
例えば、下の画像の場合は「証拠金維持率=703%」になります。
EXNESSの場合は表示されている証拠金維持率が0%になると、強制ロスカットということになるのです。
EXNESSの強制ロスカット計算方法①必要証拠金を計算する
EXNESSの強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算してみましょう。
今回の条件は
- 最大レバレッジ1,000倍
- 口座残高100万円
- ドル/円が100円の時に1ロット(100,000通貨)買いエントリー
とします。
Exnessでは、口座残高に応じて「レバレッジ制限」があるため、今回は口座残高100万円での最大レバレッジである1,000倍で計算をおこないます。
有効証拠金 | 最大レバレッジ |
---|---|
0~999ドル | 無制限(条件あり) |
0~4,999ドル | 2,000倍 |
5,000~29,999ドル | 1,000倍 |
30,000ドル以上 | 500倍 |
まずは、「必要証拠金」を計算してみましょう。
「必要証拠金=注文時のレート×保有通貨量÷最大レバレッジ」が計算式になるため、「100円×100,000通貨÷1,000倍=10,000」で10,000円が必要証拠金ということが分かります。
また、EXNESSでは公式サイトに「取引計算ツール」 が用意されており、現在の為替レートで必要証拠金を自動で計算することもできます。
EXNESSの強制ロスカット計算方法②強制ロスカット水準の有効証拠金を計算する
次に、EXNESSの強制ロスカット水準である「証拠金維持率0%以下」になるタイミングの有効証拠金を計算してみましょう。
「有効証拠金=証拠金維持率(%)÷100×必要証拠金」が計算式になるため、「0%÷100×10,000円=0」で0円が強制ロスカット水準の有効証拠金ということが分かります。
EXNESSの強制ロスカット計算方法③強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算する
最後に、強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算してみましょう。
「許容損失額=口座残高-強制ロスカット水準の有効証拠金」が計算式になるため、「1,000,000円-0円=」で1,000,000円が許容損失額ということが分かります。
また、ドル/円は1万通貨での1pipsの価値が100円であるため、10万通貨であれば1pipsの価値は10倍の1,000円になります。
そのため、1,000,000円をpipsに換算すると、「1,000,000円÷1,000円=1,000」で1,000pipsです。
したがって、ドル/円のレートが100円の時にエントリーしているため、90.00円を下回ると強制ロスカットになってしまうということが分かります。
EXNESSの強制ロスカットルール
EXNESSでは強制ロスカットになった場合、含み損の大きいポジションから順次損切り決済がおこなわれ、証拠金維持率が0%以上になった時点で強制ロスカットは終了されます。
ただし、EXNESSの強制ロスカット水準は、「証拠金維持率0%以下」であるため、基本的には口座残高が完全に無くなると考えておきましょう。
また、EXNESSでは入金ボーナスや口座開設ボーナスをおこなっていないため、ボーナスを受け取ることにより口座の証拠金維持率を上げることはできません。
TradeViewの強制ロスカット水準
TradeViewの強制ロスカット水準は、「証拠金維持率100%以下」です。
前述した通り、証拠金維持率は「証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算することができます。
ただし、MT4またはMT5で証拠金維持率や有効証拠金を確認することもできます。
例えば、下の画像の場合は「証拠金維持率=703%」になります。
TradeViewの場合は表示されている証拠金維持率が100%を切ると、強制ロスカットということになるのです。
TradeViewの強制ロスカット計算方法①必要証拠金を計算する
TradeViewの強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算してみましょう。
今回の条件は
- 最大レバレッジ500倍
- 口座残高100万円
- ドル/円が100円の時に1ロット(100,000通貨)買いエントリー
とします。
まずは、「必要証拠金」を計算してみましょう。
「必要証拠金=注文時のレート×保有通貨量÷最大レバレッジ」が計算式になるため、「100円×100,000通貨÷500倍=20,000」で20,000円が必要証拠金ということが分かります。
TradeViewの強制ロスカット計算方法②強制ロスカット水準の有効証拠金を計算する
次に、TradeViewの強制ロスカット水準である「証拠金維持率100%以下」になるタイミングの有効証拠金を計算してみましょう。
「有効証拠金=証拠金維持率(%)÷100×必要証拠金」が計算式になるため、「100%÷100×20,000円=20,000」で20,000円が強制ロスカット水準の有効証拠金ということが分かります。
TradeViewの強制ロスカット計算方法③強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算する
最後に、強制ロスカットまでの許容損失額とpipsを計算してみましょう。
「許容損失額=口座残高-強制ロスカット水準の有効証拠金」が計算式になるため、「1,000,000円-20,000円=」で980,000円が許容損失額ということが分かります。
また、ドル/円は1万通貨での1pipsの価値が100円であるため、10万通貨であれば1pipsの価値は10倍の1,000円になります。
そのため、980,000円をpipsに換算すると、「980,000円÷1,000円=980」で980pipsです。
したがって、ドル/円のレートが100円の時にエントリーしているため、90.20円を下回ると強制ロスカットになってしまうということが分かります。
TradeViewの強制ロスカットルール
TradeViewでは強制ロスカットになった場合、含み損の大きいポジションから順次損切り決済がおこなわれ、証拠金維持率が100%以上になった時点で強制ロスカットは終了されます。
また、TradeViewでは入金ボーナスや口座開設ボーナスをおこなっていないため、ボーナスを受け取ることにより口座の証拠金維持率を上げることはできません。
海外FX業者ロスカット水準、証拠金維持率まとめ
XM | EXNESS | TradeView | |
---|---|---|---|
強制ロスカット水準
(証拠金維持率) |
20%以下 | 0%以下 | 100%以下 |
証拠金計算機 | あり | あり | なし |
※強制ロスカットまでの許容損失額 | 997,748円 | 1,000,000円 | 980,000円 |
※強制ロスカットまでの許容pips | 約997pips | 1,000pips | 980pips |
保有ポジションが強制ロスカットされる順番 | 含み損の大きいポジションから順次損切り決済 | 含み損の大きいポジションから順次損切り決済 | 含み損の大きいポジションから順次損切り決済 |
ボーナスが有効証拠金にカウントされるか | 有効証拠金にカウントされる | ボーナス自体なし | ボーナス自体なし |
※条件は以下の通り
- 最大レバレッジ:XM888倍、EXNESS1,000倍、TradeView500倍
- 口座残高100万円
- ドル/円が100円の時に1ロット(100,000通貨)買いエントリー
強制ロスカットには、「含み損を損失として確定させてしまう」というデメリットがあります。
しかし、強制ロスカットは追証を避けることにより、「トレードをおこなうユーザーに借金を作らせない」というメリットもあります。
とはいえ、海外FX業者の多くはユーザーに追証を請求することはなく、口座の残高がマイナスになったとしても業者が補填をおこなうのが基本です。
そのため、海外FXでは強制ロスカットは基本的にデメリットになります。
また、強制ロスカット水準が0%以下のEXNESSと100%以下のTradeViewを比較すると、強制ロスカットまでの許容pipsは20pipsもの差があります。
トレードをおこなっていく上で、20pipsの差で強制ロスカットを免れることは十分考えられることと言えるでしょう。
本記事を、あなたが強制ロスカットを避けて、FXで利益をあげるための参考にしていただければ幸いです。