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最終更新日 2025年6月19日

RoyalFX経済ニュース

2025年6月18日:金(Gold)、米経済警戒と地政学的緊張で揺れ動く

✓Check金価格は米経済指標の軟調さや地政学リスクに支えられ、3,380ドル前後で小幅上昇。年初来上昇率は約30%に達した。

*米の小売売上高や住宅統計の弱さが利下げ期待を支える一方、中東の緊張が避難需要を刺激し、金スポット価格は3,381.10ドルまで上昇、先物も同様に反応した。

今回の出来事への考察

「需給の二重支え構造による神経質な推移」
米経済の弱い指標が利下げを期待させると同時に、中東の緊張が避難資産への需要を呼び起こすという二重の支えが存在しており、買いが入りやすくなっている。年初来で30%近く上昇した後の調整も見られるなか、投資家は次期FRBの声明や地政学の動きを注視している。

市場の動向

「テクニカルでは強気姿勢持続も“利食い”懸念継続」
金スポットは前日比-0.2%〜+0.2%程度の狭いレンジで推移し、3,381ドル付近で安定。10年物米国債利回り4.37%程度で落ち着いており、ドルもわずかに下落傾向。ETFの金保有量は0.43%増加し、945.94トンとなっており、資金流入が継続。テクニカルでは上値抵抗が約3,397ドル、下値支持ラインが約3,340ドルと見られており、このレンジ内での攻防が続いていることが分かる。

今後の展望

「短期はレンジ上限の試し、長期は3,700ドル超シナリオも」
短期的には、米経済指標やFRBの発表を受けて3,397〜3,400ドル付近のレンジ上限を試す展開が予想される。これを突破すれば、3,422〜3,451ドルへ一段の上昇余地あり。中期的には、金利が抑制され、地政学リスクや中央銀行の買いが続けば、年末に向け3,700ドル、2026年には4,000ドルに迫る可能性が浮上 。ただし、経済改善や需給緩和が進めば、2025年後半には3,000ドル台前半へ調整する可能性もある。

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