最終更新日 2024年7月16日
一目均衡表の種類・特徴と使い方
一目均衡表は、日本の投資家一目山人（本名：細田悟一）によって開発されたテクニカルインジケーターで、複数のラインを使って市場のトレンドや重要な価格レベルを視覚的に示します。
一目均衡表の種類
一目均衡表は、以下の5つの主要なラインで構成されています：
- 転換線（Tenkan-sen）：過去9期間の高値と安値の平均値を結んだ線。短期のトレンドを示します。
- 基準線（Kijun-sen）：過去26期間の高値と安値の平均値を結んだ線。中期のトレンドを示します。
- 先行スパン1（Senkou Span A）：転換線と基準線の平均値を26期間先行させた線。先行スパン2とともに「雲」を形成します。
- 先行スパン2（Senkou Span B）：過去52期間の高値と安値の平均値を26期間先行させた線。先行スパン1とともに「雲」を形成します。
- 遅行スパン（Chikou Span）：現在の終値を26期間遅行させた線。市場の勢いを示します。
一目均衡表の特徴
- 視覚的にわかりやすい：一目で市場のトレンドや重要な価格レベルがわかるように設計されています。
- 総合的な分析が可能：複数のラインを組み合わせることで、トレンドの方向性や強弱、支持線と抵抗線を同時に分析できます。
- 雲（Kumo）：先行スパン1と先行スパン2によって形成されるエリア。価格が雲の上にある場合は上昇トレンド、下にある場合は下降トレンド、雲の中にある場合は持ち合い状態と判断されます。
一目均衡表の使い方
- トレンドの確認：転換線と基準線のクロスを利用してトレンドの転換点を確認します。転換線が基準線を上回る場合は買いシグナル、下回る場合は売りシグナルです。
- 支持線と抵抗線：価格が雲に接触した場合、雲が支持線や抵抗線として機能します。価格が雲を上抜ける場合は上昇トレンド、下抜ける場合は下降トレンドが継続すると予測されます。
- エントリーとエグジットのタイミング：遅行スパンが価格と交差するタイミングでエントリーやエグジットの判断を行います。
まとめ
一目均衡表は、トレーダーが市場の動向を総合的に分析するための強力なツールです。複数のラインを組み合わせることで、トレンドの確認、支持線と抵抗線の識別、エントリーとエグジットのタイミングを見つけるのに役立ちます。
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