最終更新日 2025年6月10日
2025年6月9日 米国株は堅調推移、日本株はアップトレンド
米国市場ではナスダックが半導体中心に0.3％上昇、S&P500も0.1％高で取引終了。ナスダック総合は1.2％上昇、ダウはほぼ横ばい。日本市場では日経平均が約0.9％上昇し、不動産や銀行、通信株などがけん引した。
今回の出来事への考察 —— 貿易協議が意識された“押し目”買い
米中間でロンドンにて行われた貿易協議進展への期待が、投資家心理を後押ししました。半導体株がナスダックを牽引し、小型株にも資金流入が継続したことから、短期的には懸念後退による緩やかな押し目買いが主導した格好です。一方、ダウは大型株中心で節度ある動きにとどまりました。
市場の動向 —— 米国・日本ともにリスク選好の動き加速
米株では半導体関連ETFが2.4％高で、クアルコムやAMDがそれぞれ4％超上昇。ナスダック総合は1.2％、S&P500は6,005.9ポイントで0.1％上昇、ダウは横ばいで42,761ポイント前後で取引を終えました。10年物米国債利回りは4.48％前後まで低下し、債券売り一服の様相です。日本では日経平均が38,110円台に乗せて約0.9％上昇。不動産・銀行・テキスタイル・通信セクターが活況で、日本株のボラティリティは23.6台と落ち着いた動きとなりました。
今後の展望 —— インフレ指標と貿易協議の行方がトレンドの鍵
週央には米・消費者物価指数（CPI）が予定されており、予想より強ければ利上げ継続観測が浮上し、株式には頭打ち圧力が強まる可能性があります。一方、貿易協議で半導体や資本財への輸出規制緩和が具体化すれば、テクノロジーセクターを中心に買い戻しがさらに加速する見通しです。日本株については、円相場の動向や国内実体経済指標も連動材料として注視されるでしょう。
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